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2000年代も18年目を迎えようとしているのに世界なんて何も変わらない 苦いものは苦いし 温かいものは冷めて行くし 世界は未来と逆行している
夜空の中で死んでいるかもしれない
どうしても手放せない寂しさに勝てずに繋がっていたつもりだった 世界にふたりぽっちになりたくて いつでも寂しがりな私たちは世界の定型を知らない
002-1
愛とか恋とか知らないから もう君のすきにして おねがい おしまい 発熱 鼻炎 寝込む日々 合わない生活 泣き方 変な音 ぐちゃぐちゃに染まった夜空 足元は見えない それでも進むのか
消えた
いなくなってもいなくなってもいなくならないこの世界はなんなんだろうと思う アルバイト 自分を貫く そこで生まれる人同士の矛盾 人が集まって何かするというのはとても難しい 完成ってどこなのかわからなくなった人たちの集まりでただごちゃごちゃやっているだけなのかもしれない 全部の思考の終着点が死になっていてそれを変えられる人は自分以外にいないが幼い自分を構成してきた人たちが死んでしまっているからもう変わることはないのかもしれない 私は誰かに何かできたのか 消える哲学に想いを馳せる
001-1
開ける視界
そっと声をかけた
ずっとこの瞬間を求めている
君の髪に手を伸ばす
少し癖があり指に絡まる
遠く感じることなんてないのに
なぜかふと意識の外に自分がいる気がした
その髪型の方がいいよ
その呪縛をきっともうあなたは覚えていない